
同じイヤイヤでも、得たいものは違うかもしれません
床に寝転んで叫び、手で押しのける姿はよく似ています。けれど、ある子は親を近くに呼び寄せようとしていて、ある子はつらい状況を避けようとしていて、また別の子は体に必要な刺激を探しています。同じ場面でも、それに合わせる対応は違っていいのです。
この記事で見ること
- なぜ同じ行動でも理由が違うことがあるのか
- 行動のあとにどんなことが繰り返されているかを読み取る方法
- 注目・回避・体の刺激・選択権の四つを場面で見分ける
- 理由がわからないとき、3日だけ試せる観察法
まず一行で見ると
子どもの行動は見た目が似ていても、その行動で子どもが得る結果は違います。泣いたあとに親が駆けつければ、それは注目になります。歯みがきを避けることに成功すれば、回避になります。ソファから飛び降りるときに親がつかまえに来れば、動きの刺激になります。その繰り返される結果を見ることが、対応の出発点です。
🔍 行動の本心を当てようとしているのではありません
保護者がいちばん多くする質問があります。「わざとやっているのでしょうか?」 ZERO TO THREE はこの問いにこう答えます。12~18か月の子どもの激しい反応は、ほとんどが調整する力がまだ追いついていないことから生まれます。親を怒らせようとする意図があるわけではありません。
とはいえ、すべてを我慢して待つのが答えというわけでもありません。大切なのは、この行動が繰り返される理由を読み取ることです。行動の本心を当てることではありません。同じ行動のあとに、どんなことが繰り返し起きるのかを観察するのです。
📋 行動のあとに、何かが起きています
行動を読み取るいちばん実用的な方法はシンプルです。行動の直前に何があり、行動のすぐあとにどんなことが起きたかを見ます。この順序が繰り返されると、パターンになります。
同じように叫ぶ行動でも、電話中の親のそばで叫ぶなら、注目を得るための行動かもしれません。歯ブラシが見えた途端に叫ぶなら、その状況を避けるための行動かもしれません。行動のあとに繰り返される結果を見ると、この行動が子どもに何を与えているのかが少しずつ見えてきます。
🧩 同じイヤイヤでも、状況が違う四つ
親を近くに呼ぶ行動
つらい状況を避ける行動
体が刺激を探す行動
選択権を求める行動
⚠️ 状態が悪いと、どの機能でも大きくなります
行動の機能を読み取る前に、もう一つ見ておくべきことがあります。疲れ、空腹、慣れない場所、突然の切り替えなど、子どもの体がすでに負担を抱えている状態では、ふだんならうまく乗り越えられる場面でも大きな反応につながります。
これは子どもがやり方を知らないとか、行儀が悪いということではありません。言葉も理解できて待つこともできるのに、今はそれを引き出す力が足りない状態なのです。だから同じ機能を持つ行動でも、午後遅く、降園直後、食事前には、より大きく出ることが多いのです。
行動が急に大きくなったら、まず確認すること
🛠 四つに合わせて対応を少し変えると
機能ごとに、こう違って関わります
- 親を呼ぶ行動大きな反応より、小さな合図にまず答えます。静かに手を差し出したり、そばに寄ったり、短く名前を呼んだりするような、控えめな方法で呼べるように、その瞬間ごとにすぐ反応してあげます。
- つらいことを避ける行動そのことをなくすのではなく、最初の一歩だけ小さくします。歯ブラシを口の前に当てる、袖に手を一つ入れるように、始まりの点を小さくすると、抵抗が減ることが多いです。
- 体が刺激を探す行動危ない方法は止めつつ、安全で強い刺激を一緒に用意します。禁止だけを繰り返すと、同じ行動をもっと大きく試し直すことがあります。
- 選択権を求める行動するかしないかの代わりに、どちらにするかを聞きます。二つの中から選ぶ経験が積み重なると、「いや」という反応が減り始めます。
🤔 よく迷う質問
保護者がよく聞くこと
- 一つに見えません。いくつかが混ざっている気がします。そのとおりです。一つの行動の中に二つの機能が一緒にあることもあります。そんなときは、より頻繁に繰り返される機能一つにまず集中します。一度に全部をつかもうとすると、どちらもうまくいきません。
- 無視すればいいのではないですか?注目が理由で起きる行動には、計画的に無視する方法が役立つことがあります。ただし、感覚を求めたり状況を避けようとする行動には、無視は効果がありません。機能を先に読み取らないと、無視が逆効果になることがあります。
- 言葉で説明すれば理解しないのですか?子どもの体がすでに興奮したり緊張した状態では、長い説明はなかなか届きません。短い一言、手ぶり、次にする行動一つのほうが早いです。説明は、子どもが落ち着いたあとに短くします。
📝 3日だけ、こう書いてみてください
いつ
降園直後なのか、ごはんの前なのか、寝かしつけの前なのか。時間帯が繰り返されるなら、状態の問題かもしれません。
直前に何があったか
画面が消えたのか、知らない人が来たのか、していたことを急にやめたのか。繰り返される先行条件があれば、機能が見えてきます。
行動のあとに何が起きたか
親が駆けつけたのか、していたことが後回しになったのか、別のものを与えたのか。これが繰り返されるなら、それがこの行動を続けさせている結果です。
どうなったときに落ち着いたか
抱っこ、ひと口の水、静かな空間、小さな選択肢。子どもを落ち着かせたものを覚えておくと、次に使えます。
目標はイヤイヤをなくすことではありません。この行動がなぜ今この場面で出るのかを少しずつ絞っていき、同じ機能を満たせるより小さく安全な方法を、子どもが一つずつ試していけるようにすることです。
참고한 자료
この記事は、乳幼児の行動機能の分類、注目の調整、回避行動、感覚反応、共同調整の資料を、生活の場面に合わせて整理しました。