二人の子どもがおもちゃの車の順番を待ち、親が手ぶりで順番を示しているイラスト

おもちゃを貸せない子は、
わがままなのではなく順番を学んでいる最中です

公園で子どもが車をぎゅっと握って離しません。友だちが手を伸ばすと体でさえぎり、取られると泣きながら取り返してきます。そばで見ている親は戸惑い、見て見ぬふりをするのも難しいものです。

この記事で見ること

  • なぜこの時期は待つことがこんなに難しいのか、その発達上の理由
  • 所有の感覚と順番の概念が同時に芽生える理由
  • 無理に取り上げて渡すと、かえって強く握りしめてしまう理由
  • 子どもが実際に学べる「順番」の経験をつくる方法

まず一言でいうと

共有ができないのではありません。待っている間に自分の物が戻ってくるという信頼が、まだ育っている最中なのです。その信頼は説明では生まれず、実際に戻ってくる経験が積み重なって初めて生まれます。

🧠 なぜ待つことがこんなに大変なのか

順番を守るには、けっこう多くのことが一度に起きなければなりません。していた遊びをやめて、ほかの子が使っている間も記憶を保ち、また自分の番が来ると信じる。大人には自動でできることですが、この時期の子どもにとっては、その力そのものがまだ育っている最中です。

よく実行機能と呼ばれるこの力、つまり、していた行動をやめ、記憶を保ち、次の行動へ移る力は、幼い時期に大人の手助けと繰り返しの経験の中でゆっくり発達していきます。今、子どもが順番を守れないのは頑固だからではなく、その力がまだ熟していないからです。

💡 所有の感覚と順番の概念が同時に芽生える年齢

18〜36か月は自我の感覚がはっきりしてくる時期です。「自分のもの」と「自分のものではないもの」を区別しはじめ、自分が選んだ物、自分が触ったおもちゃに強い所有の感覚を持ちます。公園でついさっき手に取った車も、もう「自分のもの」と感じられています。

その物がほかの子の手に渡る瞬間、子どもはちょっと貸すのではなく、今していた遊び全体を失うように感じます。順番が戻ってくるという概念そのものが、まだぼんやりしているからです。「少ししたら戻ってくるよ」という言葉は、時間の感覚がまだない子どもには、ほとんど届かない言葉なのです。

⚡ 状態が重なるとさらに崩れます

疲れていたり、お腹がすいていたり、新しい場所で刺激の多い日ほど、子どもはより強く握りしめます。これは子どもの性格の問題ではありません。疲れと空腹が重なると、いつもならできた我慢も難しくなります。大人も疲れた日には、ささいなことに我慢するのがより大変になるのと同じです。

まずは今の子どもの状態を見てあげましょう

🚫 無理に取り上げて渡すと逆効果になります

親がおもちゃを取り上げて友だちに渡すと、子どもの側には「自分が間違った」のではなく「守れなかった」という経験が残ります。次はかえって強く握りしめるようになる理由です。順番が過ぎれば戻ってくるという信頼が育つ前に、取り上げられる経験が先に積み重なると、子どもは手放すまいとさらに踏ん張ります。

줄여요「分けてあげて」「友だちにあげようね」と、手から離して渡す
대신해요「あなたが先に使っていたね。友だちも一回見てみたいんだって。一回転がしたら、次は友だちの番だよ」と、順番を言葉で先に示す
줄여요「わがままだよ」「いい子にしなきゃ」のように性格を評価する
대신해요今起きている場面だけを短く伝える。「友だちが見たいんだって」くらいで十分です
줄여요「少ししたら戻ってくるよ」と言う
대신해요砂時計や短い歌のように、目に見える終わりをつくってあげる

🔄 順番が戻ってくる経験が積み重なる必要があります

子どもが順番待ちを受け入れられるようになるには、待てば実際に戻ってくるという経験が先に積み重なる必要があります。説明ではなく経験です。親がそばで「友だちの番、あなたの番」を実際に交互につくってあげる繰り返しが必要です。

はじめのうちは、順番の時間をごく短くするのがよいでしょう。待っている間に踏ん張る時間が短いほど、成功の経験が積み重なります。成功の経験が積み重なると、少しずつもっと待てるようになっていきます。

📋 今日すぐにやってみること

  1. 同じ物を二つ置きましょう

    分けなければというプレッシャーなしに、並んで同じ遊びをしてみる経験が先です。車を二台、スコップを二本のように、同じ種類を一緒に置きます。

    なぜいいのか 取ったり取られたりの衝突なく、となりで一緒に遊ぶ経験からはじめます。一緒に遊ぶこと自体が不慣れな子には、まずこれからです。

  2. 順番の終わりを目に見えるようにしましょう

    「少ししたら」は子どもにとってぼんやりした言葉です。「砂時計が全部下りたら」「この歌が終わったら」「一回転がしたら」のように終わりが見えると、待つことがそれほど途方もなく感じなくなります。

    指を二本立てて「あと二回だけ」を目で見せるのもよいです。子どもが数えられなくても、手ぶりが終わりの合図になります。

  3. 友だちの番が終わったら必ず返してあげましょう

    戻ってくるという信頼は、実際に戻ってくる経験が繰り返されてこそ生まれます。順番が終わったら、大人が直接「あなたの番だよ」と短く言いながら返します。

    大切です 親がそばで交通整理をしてあげるこの段階が繰り返されてこそ、子どもは次に自分で少しもっと待ってみることができます。

  4. 愛着のある物と共用の物は分けておきましょう

    愛着のあるぬいぐるみ、新しく手に入ったおもちゃ、子どもが特に大切にしている物を共有の練習に使うと、失敗する確率が高くなります。

    実用的な方法 外出の前に、共有する物と共有しなくてよい物をあらかじめ分けておきます。すべてを分けなければならないというルールはありません。

❓ よく迷う質問

親がよくたずねること

  • うちの子だけ特にひどいのだろうか一つの場面だけで判断するのは難しいです。疲れた日なのか、慣れない場所なのか、特別に大切な物なのかをまず見ます。同じ子でも、日や状況によって違います。
  • 何度も取り上げても大丈夫だろうか今この場をおさめるには効果がありますが、繰り返されるとより強く握りしめる理由になります。取り上げられる前に、順番を先に言葉でつくってあげるほうがよいです。
  • いつごろよくなるのだろうか順番と待つことは、だいたい3歳を過ぎてから少しずつ自然になっていきます。今は経験を積み重ねる時間です。早く教えようとすると、かえってもっと時間がかかることがあります。
  • いつ、もっと気をつけて見るべきか家や保育園、公園などいろいろな場所で繰り返され、日常全般で待つことや切り替えが大きく崩れるようなら、専門家に相談してみるのがよいです。

📝 3日間 書いてみること

パターンが見えると、次が見えてきます

  • いつ、どこで主に起きるのか降園直後、ごはんの前、お昼寝をしなかった日、新しい場所で、より頻繁に起きるかを見ます。
  • その直前に何があったのか長い外出、慣れない人との出会い、画面を見る時間、突然の終了といったことがあったかを書きます。
  • 何が役に立ったのか砂時計、歌、同じ物を二つ、親が直接順番を整理、愛着のある物を除く、のうちどれがうまくいったかを残します。

共有を早く教えることが目標ではありません。待てば戻ってくるという経験を少しずつ積み重ねていくこと、それがこの時期の順番の練習です。

참고한 자료

この記事は、乳幼児の共有、順番待ち、友だちとの遊びの発達に関する資料をもとに、生活の場面に合わせて整理したものです。