
してほしい行動を見たら、その場ですぐに認めてあげましょう
たくさんほめても子どもの行動がなかなか変わらないなら、言葉の量よりもタイミングと中身が問題かもしれません。子どもは「どの行動が注目されたか」を学んでいきます。
この記事でわかること
- 「えらいね」が効かないときの本当の理由
- ほめるタイミングを逃すとどうなるか
- 性格をほめるのと行動をほめるのが、子どもにとって違う理由
- 今すぐ変えられる、たった一つのこと
まず一行でまとめると
子どもはたくさんほめられて学ぶのではなく、「どの行動が注目されたか」を学びます。行動の直後にその行動を短く認めてあげると、子どもは次に何をすればいいかを自分でわかるようになります。
🌟 親がよくつまずく場面
ブロックをかごに一つ入れました。親がうれしくて「本当にえらいね!うちの子は最高!」と言います。子どもは笑って通り過ぎます。ところが次の日も、片づけのたびにひっくり返してしまいます。
ほめたのに、どうして変わらないのでしょうか。たいてい二つのことがすれ違っています。ほめ言葉が何を指しているのかがあいまいか、行動がすでに終わったあとで遅すぎるタイミングで出てきたか、です。
🕐 子どもへのフィードバックは何秒以内に届くべきでしょうか
この時期の子どもは、今していることと少し前にしたことを結びつける力がまだ育っている途中です。CDCの保護者向け教育資料でも、行動の直後にできるだけ早く反応するよう強調しています。数分たってから「さっきのあれ、えらかったね」と言っても、子どもは今している行動についての言葉だと受け取るか、何の結びつきもなく聞き流してしまいます。
手を止めた瞬間、ブロックを入れ物に入れた瞬間、順番を待っている瞬間、まさにその場で短く伝えてあげることが肝心です。「止まったね」「入れたね」「待てたね」といった短い一言だけでも十分です。
🧠 「最高だね」より「入れたね」のほうが多く残る理由
「最高だね」「いい子だね」「かしこいね」といったほめ言葉はあたたかいものですが、子どもに次に何をすればいいかは教えてくれません。子どもが学ぶのは「自分はいい子だ」という感覚であって、どんな行動をすればいいかではありません。
一方、「ブロック一つ入れたね」と言えば、子どもにとってその行動が見てもらえたという合図になります。次に同じ行動をしたときに同じ反応が返ってくると、子どもはこの行動が注目されるということを繰り返しのなかで身につけます。研究者はこれを具体的なフィードバック、または行動へのほめ言葉と呼びますが、CDCもAAPも、ばくぜんとしたほめ言葉よりこの方法のほうが、子どもがその行動を再びするうえで役立つと説明しています。
同じほめ言葉、違う方向
待つこと
もう一度やってみる
止まること
片づけ
🔍 月齢によって、フィードバックの届き方は違います
言葉を話しはじめたばかりの子どもなら、行動を指す言葉よりも先に、目を合わせること、表情、体を近づけることのほうが強く伝わります。「入れたね」と言いながら一緒にうなずいたり手をたたいたりすると、言葉よりもそのしぐさが先に合図になります。
2歳前後になると、短い行動の描写が直接入りはじめます。「入れたね」「待てたね」「止まったね」のように、一語か二語でできた行動の確認がいちばんよく合います。長すぎると、ほめ言葉ではなく説明になってしまいます。
3歳近くになると、行動に次の一歩をすぐ付け加えることもできます。「ブロック一つ入れたね。もう一つ入れられるよ」。こうつなげると、子どもが次の行動へ自然に続いていきます。
✅ 3日間だけ、こうやってみましょう
今日は一つだけ決めましょう。
待つこと、手を止めること、片づけを始めることのうち一つだけ選んで、その行動が出たときにすぐ認めてあげます。いくつもの行動をいっぺんに強化しようとすると、子どもも親もぼやけてしまいます。
出たらすぐに言います。
行動が起きている瞬間か、その直後でないと、子どもはどの行動のことを言っているのか結びつけにくくなります。5秒以内がいちばんです。
短く終わらせます。
「おもちゃ一つ入れたね」くらいで十分です。長いほめ言葉は、また説明になってしまいます。短いほど、行動と言葉がくっきり結びつきます。
途中までの成功も認めてあげましょう。
完全に片づけられなくても始めたなら、投げそうになって少し止まったなら、その瞬間をつかんであげます。行動の種は、完成よりも始まりから育ちます。
よく迷う質問
親からよく寄せられる質問
- ほめすぎると、子どもがほめ言葉に依存してしまわないでしょうか行動が定着すれば、毎回言わなくても大丈夫です。最初は頻繁に、行動が安定してきたら少しずつ間引いていきます。依存よりも、まず定着が先です。
- 子どもがよくない行動をしているとき、ほめても効果がないように見えます問題行動が大きくなった瞬間には、ほめるよりも先に刺激を減らし、体が落ち着く時間が必要です。フィードバックは、子どもが新しい行動をやり遂げた瞬間にいちばんよく届きます。
- まだ上手に話せない子どもにも、行動を認めてあげるべきでしょうか言葉よりも、目を合わせること、表情、手をたたくことが先に届きます。言葉がゆっくりな子どもほど、体で反応してあげることが大切です。
3日間、短く記録してみましょう
- どんな行動を認めてあげたか待つこと、止まること、片づけを始めることのうちどれだったかをメモします。ほめ言葉がどこに偏っているかが見えてきます。
- 言ったタイミングが行動の直後だったか行動してから数分たって言ったなら、タイミングをもう一度合わせます。行動の最中か、直後5秒以内を目標にします。
- 子どもが同じ行動をまたしたか同じ日や次の日に同じ行動が出たら、子どもがその合図を受け取っているということです。
目標は、子どもを「よく言うことを聞く子」にすることではありません。子どもが、どんな行動をすると親が見て認めてくれるのかを繰り返しのなかで学び、その行動を自分から取り出して使うことが少しずつ増えていくことです。
참고한 자료
この記事は、ポジティブな注目、具体的なほめ方、幼児への指示および行動フィードバックの研究をもとに、生活の場面に合わせてまとめたものです。